インドネシア人の家族観からみる仕事
こんにちわ。おすずです。
昨今日本では核家族などと叫ばれていますね。
わたしも例に漏れず、父母私の3人家族で育ってきました。
正月の親戚の集まりもなく、たまにばあちゃんちで、いとこに会う程度でした。
インドネシアではまずありえない。
私たち世代だと平均4人兄弟、会社のスタッフも7-9人兄弟なんてザラです。
わたしが、一人っ子だよーなんて話すると、困った時どうするの?と聞かれます。
どうするの?…って難しい質問ですよね。
大人なんだから、どうにかするよ!って。
またある時、インドネシア人のお宅にお邪魔する機会がありました。
村?に着くと、紹介されるされる次々と
「父方のいとこの○○」
「さっきの○○の妹の旦那の△△」
てな具合に、出てくる出てくる新キャラ。
もう顔つきで家系図渡してくれ!って言いたくなるぐらい、家族がいます。
だれかに子供ができたら、みんなで育てていく。だれかが困っていたらみんなで助ける。
それが相互扶助の精神を生み出す、インドネシアなんだなぁーと思います。
仕事に翻っても、
インドネシア人は職場に家族感を求めます。
「チームですから」は口癖のように聞きます。
よく、インドネシア人はすぐ転職するから、と日系企業の方々より耳にしますが、
本当にそうかなぁ、と思います。
その企業が、スタッフが居づらい雰囲気を作っているんじゃないかなぁ、と。
日系企業の方々は、
日本人=エラい、インドネシア人=従え
みたいな構図を作りがちです。
くり返しになりますが、
インドネシア人は家族感を非常に大切にします。
たしかに(私の分際で言うのもアレですが…)、日本的仕事を求めると、会社のスタッフに対して、もう少し気の利くパスほしかったなぁー、とか、思う場面も無きにしも非ずです。
しかし、気が利かないから、と決めつけるのではなく、次からはこうしてパスがもらえたら、わかりやすい!などとしっかり伝えると、次回はしてくれます!
親が子どもに教える要領で。
(子育てしたことないんでわかりませんが…)
仕事場やねんから、私情挟むなよ!と思ったことも多々あります。
でもそこは国が違うことも考慮した上で、寛容になるしかありません。
もちろん彼らも立派な大人な上に、ときには3ヶ国語も巧みに操る、私よりも優秀な人材なので、もちろん言い方には万全の注意を払います。
そこは… 慣れですね。
家族のように。
これを大切にしていれば、いいチームワークを作ることができます。
インドネシア歴数年の20代の若造が、なにを甘いことを言うてるねん、と言いたくなる方もいらっしゃると思いますが、そこは目をつぶってください。