華人の逞しさ、賢さ
インドネシアは多民族国家です。
ジャワ人、スンダ人、バタウィ人、バタック人、その他もろもろ。およそ200の民族があるといわれています。
その中で一定数存在する華人(ルーツは中国にあり、その昔、中国から東南アジアに渡ってきた人たちの末裔)について感じるところを書きます。
わたしがインドネシアで働くようになってから、良かったことの一つに、華人に接する機会があること。を挙げます。
インドネシアでは5%の華人で95%の経済を動かしている、と聞いたことがあります。
東南アジアの多くの国でそうでしょう。
たしかにインドネシア企業の創業者は華人が圧倒的に多いです。
前ジャカルタ州知事も華人でした。
街の小さな商店も店主は華人が多いです。結構田舎の田舎の田舎に行っても華人が店を営んでいたりします。
彼らはお金が稼げると思うところに移り住んでいきます。
小さい頃から、「雇われる人になるな、雇う人になれ」と言われ続けて育っています。
小さいうちから外貨が渡され、経済感覚を身につけています。
とある知り合いのインドネシア華人の社長は、子どもを東京の某有名私大の国際学部のアメリカ交換留学コースに入れ、日本で日本語を、さらに留学先のアメリカでは英語を学ばせ、話せるように教育されています。
日本では、中国の大学に進学して、アメリカに留学、ってあまり聞かないですよね。
それを聞いたときに、彼らにとって国境にしばられるっていう概念はないんだなぁと、自分たちにとって最善の方法を選ぶ選択肢が世界中にあり、そのことにお金を惜しむことなどないのだなぁ、と漠然と思いました。
そして、これが社長ではなく、一般社員でも同じです。彼らは本当にガッツがあって、よく働きます。
どうすればこの注文が取れるか、そのために仕入先も徹底的に使い、かならず狙った注文は仕留めます。
そして、それと同時に、これだけ賢く逞しく生きる彼らに国際社会で戦って勝てる日本人がどれだけいるのかなぁ、と恐ろしくなります。
インドネシアにきて、ますます日本ほどキレイで心地よくて、安心安全な国はないと思っています。私にとっては、世界一です。
それでも、この華人の勢いに勝てるとは到底思えません。
外国に出て、実際に触れて、初めてわかることっていっぱいあります。
日本にいたままでは、日本は技術も経済も世界トップクラスでずっと先進国!!井の中の蛙大海を知らず状態だったと思います。
こうして、海外で、刺激的な華人と一緒に働く機会があることが非常にわたしにとって、財産になっています。